“檸檬” 梶井基次郎

読書・その他

あらすじ

31歳という若さで夭折した著者の残した作品は、昭和文学史上の奇蹟として、声価いよいよ高い。その異常な美しさに魅惑され、買い求めた一顆のレモンを洋書店の書棚に残して立ち去る「檸檬」、人間の苦悩を見つめて凄絶な「冬の日」、生きものの不思議を象徴する「愛撫」ほか「城のある町にて」「闇の絵巻」など、特異な感覚と内面凝視で青春の不安、焦燥を浄化する作品20編を収録。

感想

学校の教科書で名前だけ知っていた梶井基次郎の「檸檬」を読んでいます😊✨著者説明を読んで、最初の檸檬で「あれ?」と思いました✨処女作とあるのに既に重い病気を患っているからです✨調べてみると、試作も含めて執筆活動は約10年だけ✨梶井さんの「病状日記」のように感じました✨

病気になると些細なことに沢山気づくと思います✨この花綺麗だねみたいに感覚が繊細になる✨梶井さんの儚い感覚についていけるかわかりませんが、沢山吸収したいと思いました😊✨

・城のある街にて

「檸檬」の「城のある町にて」を読んで「すごい!」とびっくりしました😊✨物語は普通の生活ですが、みんなが見落としている気にも留めない日常を、すーごくよく見ていると感じました✨著者によっては一文で終わる内容をとても綺麗に、心の動きを繊細に描いています✨こんなに感性が研ぎ澄まされている人がいるんですね😊✨

今本📖の半分ぐらい読み終わり、皆さんの檸檬投稿で人気の「桜の樹の下には」が楽しみです😊✨お楽しみがいっぱい詰まっている本ですね✨

・橡の花

「檸檬」の「橡の花」を2回読み返しました😊✨2回読まないとついていけない私はまだまだ初心者です✨

病気と共に過ごす精神的不安定さを、ここまで正直に描いていて驚きます✨人間は「自分で感じ、判断し、反省し、思い直す」を繰り返します✨それを妄想と呼びますが、それも人間らしさだし、誰も口に出さない妄想を繊細に締め付けるように描いた表現はすごいです😊✨

梶井さんの不安定さに人間らしさが現れていて、共感する部分もありました✨とても勉強になりました😊✨

・桜の樹の下には

「檸檬」の「桜の樹の下には」を読み終えました😊✨美しいモノを想像していたのでビックリしました✨桜の樹と対比して、その美しさを受け入れられない荒んだ心がとても力強く(少し恐い)響きました✨

ここからは個人の意見です💦✨「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」✨これは病鬱の心理をすごく綺麗に表現していると思います✨病鬱では、美しいモノを美しい、面白いモノを面白いと感じられずに不安になります✨その受け入れられない不可思議な感情の理由をたった一言で綺麗に表現しています✨

自分の病鬱の感情に真っ直ぐ向き合っていて、すごく綺麗です✨ただ一言「そういう病気です」とわかっていたら、自分が狂ったと悩み苦しまなくて良かったかもしれないですね💦✨

コメント

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